私は63歳の時に、悪性リンパ腫(リンパ球が癌化した血液癌)が、骨やリンパ管に広がりステージ4であると判明しました。全身に癌の位置を示す赤や橙色が広がるリアルなPET画像を見て、人生の終わりを覚悟いたしました。
しかし血液癌は、抗がん剤が奏功するそうで、半年かけて7回の抗癌剤治療を受け、寛解に至りました。寛解とは、治癒と違う微妙な医学用語です。例えると体内に数個の癌化したリンパ球が残っているレベルでは検出されないですが、この癌がすこしづつ増えて、検査で検出されれば、癌の再発となります。寛解だけでは安心できないです。4年間、3か月毎に腫瘍マーカーを調べてもらっています。検出されたら、つらい抗癌剤治療が待ってます。西洋医学では、癌が検出されてから、治療が始まります。予防の治療は存在しないようです。相談にのってくれますが、何もできないです。また抗癌剤治療の副作用のため、足先が痺れ、真綿でくるまれるような感覚でした。血の巡りが悪く、冬は冷えて苦痛でした。親指の爪は伸びなくなり膨れて変形しました。お世話になった地域がん診療連携拠点病院は、近くの皮膚科に相談するようにアドバイスされました。有効な対応法がないようです。
東洋医学は未病段階で治す考え方です。私は『がん細胞が増えないように、からだ全体が整うこと』を東洋医学に期待することにしました。
私は東京代々木の日本伝統医学研修センターで小渕先生に出会い、ほぼ2年間、先生の施術を受けることができました。
日常生活での切実な問題は、足先の痺れと冷えでした。寛解後も抗がん剤の副作用のため足指のところが膨れて固くなっていました。親指の爪は伸びなくなり膨れ変形してました。足先がどこかに当たるとひどく痛かったです。癌研で報告された『てい鍼による施術』を小渕先生は毎回根気よく継続していただきました。2年経過して、靴先にカイロが必須だったのが、カイロがなくても冷えを感じなくなりました。足指の膨れも随分と小さくなりました。爪も伸びだしました。最初の状態を思い出すと奇跡です。
また毎回施術では、脈を確認して、からだ全体を整えていただきました。私の場合、がんの再発リスクは高いと医者から教えられていました。寛解後3年間をすこやかに生きてこれたのは、小渕先生のおかげと考えています。通常の病院では対応してくれないことを小渕先生は対応いただけました。感謝しかありません。